20数年に渡り精神病院に入院していた男が退院、少年時代を過ごした町に帰郷する。その日から、彼の脳裏に少年時代の記憶が少しずつ甦ってくる。「そうだ、僕の愛する母は、父とその愛人に殺されたのだ……」。「グロテスク」などで知られる英国のカルト作家パトリック・マグラアの同名小説(ハヤカワepi文庫)を、「裸のランチ」「クラッシュ」とカルト小説の映画化に挑戦してきたクローネンバーグ監督が映画化。